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2013.11.06 (Wed)

手探りの学習。

「手術をした年、学校で。」の続き。

平成15年、まおは小学2年生になりました。
担任の先生は丸顔の女性、今の私くらいの年齢だったでしょうか。
1年生の頃から、学校への嫌な先入観があった私は、このK先生のことも斜め見していました。

まおはお支度のペースが遅く、学校から自宅に帰るときによく忘れ物をしてきました。
その度に、私はまおを連れて学校まで歩いて取りに行きました。
その日、宿題のプリントを学校の机の中に忘れてきたというまおは、少し風邪気味だったので、仕方なく私だけ学校まで自転車で取りに行きました。
偶然廊下でK先生に会い、
「こんにちは」と会釈をしてそのまま少し立ち話をする格好になりました。

「まおちゃん、頑張ってますよ」
「そうですか、いつもありがとうございます」
「…今日、まおちゃんから何か聞いてないですか」
「え?なにも。」

まおは1時間目の算数プリントをやる時、全く集中出来ずに鉛筆を持ったままぼんやりし続けていたそうです。
まおちゃん、と声をかけると、はっ!とした顔でまたプリントに向き合うのですが、また数分でぼんやり。
「結局、今日は次の国語や理科の時間も、まおちゃんにはその算数プリントをずっとしてもらったんです」

まおは、一日かけて算数プリントを仕上げたとか。
みんなが他の学習をしている間、一人そのプリントを前に、集中しきれず座っているまお。
前頭葉の血流が足りないと集中力が著しくなくなる為に、そのような事も起こりうることだったのです。
手術をしたとはいえ、前頭葉の手術は成果が出るまでに時間のかかる可能性が高い術式だということも、私にはわかっていました。

「そうですか…。すいませんでした。お友達も迷惑ですよね。すいません。」

私は、そう言うしかありませんでした。一日中同じプリントの前に座っていたまおを思うと、切なくて。

「お母さん、まおちゃん頑張ってるから。もっと目標値を下げて、小さなコマで褒めてあげて。手術してまだ1年も経ってないんやから。」
K先生は、まおがみんなと同じように学習出来るようにと、私がかなり悩んでいることをご存知でした。
「はい」
返事をしながらも、私はもうどうしていいのかわからなくなっていました。

帰り道、私は自転車をこぎながら、泣きに泣きました。人目も気になったのですが、涙が止まらず嗚咽も抑えられませんでした。
あれほど人前で泣いたのは、大人になって初めてだったかもしれません。
手ぶらで学校に行ったので、忘れ物のプリントが1枚、自転車の前かごでペラペラと風にめくられて飛びそうでした。

まおは学校でも一生懸命に、でも苦しんでいたのかもしれない。
怠けてぼんやりしているんじゃない、それは私が一番わかっていたのに。
家でも、宿題を集中してやりなさい!と口うるさく言ってばかりの自分。
集中出来なくて苦しんでたのは、私じゃなくてまおだったのに。
家でも学校でも、まおは身の置き所がなかったのかもしれない。
でも、だからと言って、何もせずにこのままというわけにもいかない。勉強は続けなくてはいけない。

その夜、一日かかったというプリントの問題を全部ノートに書き写してやり、まおにやらせました。
10分もかからず、仕上げました。わからなくてぼんやりしているのではない。
ただ、集中がまだ持続出来ないんだ。
どうすればいいの?

考えても考えても、この時答えを見つけ出すことは出来ませんでした。

その頃、ちまたで注目を集めだしていたのが、陰山英男先生の百ます計算でした。

続きます。
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