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2012.10.03 (Wed)

手術当日。

手術前日。の続き。


まんじりともせず、朝を迎えた病室。
平成14年8月17日。

看護士さんがバタバタと病室を出入りする気配で、まおはむくりと起き出しました。
髪は寝癖でいつもよりくりくり。

7時になると、理容師さんが来られました。
前日、看護士さんから
「お母さんが理容師さんやったら、髪を切るのはお母さんがする?」
と聞かれました。
が、剃毛が終わればすぐに着替えさせたりしなければならないし、毛髪の処理も大変なので、東保脳神経外科でいつも頼んでいる理容店に来てもらうことにしました。

「わあ、くりくりの可愛いくせ毛やねえー」
理容師さんの言葉。
今まで、何度聞いたでしょうか。
まおのくせ毛は本当にフワフワで、ツインテールにすると愛嬌のある顔によく似合っていました。
手術のために、丸坊主にするのです。
カットクロスを巻いたまおは、ニコニコしています。

「じゃあ、いいですか。」

バリバリと、バリカンがまおの頭を撫でていきます。
泣き出してしまう親御さんが多い、この瞬間。今から立ち向かう大きな手術のために、今まで思い思いのヘアスタイルで楽しんできた髪を全て刈ってしまう。
私は、笑顔でいました。
泣いたらいけない。

「わあ、まお似合うわ!可愛い!」

ケラケラ笑い出すまお。
「見たい、見たい」
鏡をせがむまおに
「待って、全部出来てから。」

病室の床に、まおの巻き毛がかたまりになって落ちていきます。

まお、ごめんね。

丸坊主になったまおは、男の子か女の子かわからないマルコメちゃん。

「じゃーん」

鏡を見せると、大爆笑のまお。
自分で触って
「ザラザラや!気持ちいい!」

その時、パパが来ました。
朝早く起きて、隣の駅にある中山寺に手術成功の祈願に行ってたとのこと。
それまでも、休みの度に石切寺にお百度を踏みに行ってくれていたパパ。
ずっと付き添いをしている私よりも、自宅で辛い気持ちを持て余す日々だったと思います。

「わーーーっ!まお、やったな!似合うわ!可愛いわ!」

打合せした訳でもないのに、パパも可愛い可愛いと言って、頭を撫でます。
みんながニコニコしています。
廊下に出たら、看護士さんや入院患者の人たちもみな
「あらー、可愛いねー」
と声をかけてくれます。

みんな知っているのです。
今日、まおの手術だと。
頑張れよ、頑張れよと、言ってくれているのです。

点滴をしながら、まおが手術室に入ったのは午前9時。

精神的に疲れ果てていた私達は、まおの手術が終わるまで病室でぐったりと倒れ込んでいました。
眠っていたのかもしれません。

午後2時過ぎ。
手術は終わりました。


一旦検査室に行ってCTを撮ってから、ICUに戻ってきました。

エレベーターが開き、まおが寝かされたストレッチャーが出てきました。
頭から管が出ています。メスが入れられたところはまだらに剃ってあり、大きなガーゼが貼ってあります。
消毒液があちこちについています。
身体のどこにも力が入っていなくて、だらりと横たわるまお。
朝、手術室に入る前にこちらを向き
「行ってきまーす」
と手を振ったまおとは、別人でした。

卒倒しそうでした。

「まおちゃん」
声をかけても、意識は朦朧としています。

東保先生は、力強く私達を見つめ
「大丈夫です」
とだけ言うと、ICUに入っていきました。

眠れない夜。
ICUでは、身内が夜通し付き添います。
パパと交代で仮眠をとりながら、まおのそばに付き添いました。
時々、目を開けてぐずるまお。
手術直後は特に、泣かせたりして発作が起きるのを避けなくてはいけません。
口の中が気持ち悪い、背中がかゆい。

日頃ききわけのいいまおが、グズグズ言うのが不憫でなりませんでした。
あまりぐずって泣くようなら、睡眠剤を投薬して寝かさなくてはなりません。
出来るだけ、身体に余計な負担はかけさせたくなかったので、気持ちをそらすために色々と話しかけたり、歌を歌ったりしました。


廊下がザワザワと人の気配を感じる頃、朝がきました。
ぐっすり眠るまお。

悩みに悩んだ開頭手術、1度めが終わりました。


続きます。
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